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トップページ | リンパ浮腫の治療 | リンパ浮腫の治療法
リンパ浮腫の治療、複合的理学療法(CPT)は、スキンケア・医療徒手リンパドレナージ・弾性包帯や弾性着衣による圧迫療法・圧迫下での運動療法を4本柱として行うリンパ浮腫の治療法です。
弊院ではNPO法人日本医療リンパドレナージ協会(MLAJ)認定のセラピストが治療にあたります。
複合的理学療法(CPT)の対象となるのは以下のようなケースです。(1は原発性、2~7は続発性リンパ浮腫と呼ばれます。日本国内では乳がん・子宮がん・卵巣がん・前立腺がんなど癌治療後の続発性リンパ浮腫が増えています)
リンパ浮腫の患部は皮膚が乾燥していることが多く、まずは保湿剤を塗布してスキンケアを行います(水虫などの真菌感染がある場合は皮膚科を受診し皮膚の状態の改善を待って治療を開始します)。
セラピストの手で直接行う穏やかな刺激のマッサージです。機能が低下したリンパ節を避け健全なリンパ節を介して滞留している組織液を本来の代謝経路へ導きます。
ドレナージを行った後は患部に弾性包帯(バンテージ)や弾性着衣(医療用ストッキング・スリーブ)を装着し新たな組織液の滞留を予防します。
圧迫療法下で適切な運動を行うと(運動療法)さらに効果が高まります。
これら4つの治療を総合したものが複合的理学療法(CPT)です。
治療には一定期間集中して施術を行う「集中排液期」と改善した状態を維持する「維持管理期」の2段階があります。症状が軽い場合・既に良好な状態まで治療を進められていた場合は維持管理期からスタートすることもできます。
そして治療効果をより長く維持し、症状を改善していくためには日常生活上の注意(別項参照)を守り、セルフケア(カウンセリング・治療の際個別に指導します)を続けることがとても大切です。
リンパ浮腫と上手にお付き合いしながら快適な生活を送るために、以下のことに気をつけて下さい。
・注射・採血・血圧測定は症状の出ていない健側で行います
・深爪・虫さされ・ペットによる引っ掻き傷に気をつけましょう
・指輪・腕時計などの締め付けを避け、肌着はゆとりあるサイズのものを着用します
・同じ姿勢での作業が続く時には時折休息を入れましょう
・重いものは小分けして運びましょう
・長湯・サウナ浴はやめましょう
・バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう